2022/11/15
こんにちは。
11月15日(火)、青森市は快晴、気温は8℃,,, そろそろ待合室の薪ストーブはじめます。
今日は『食べる順番』の話です。
CGM
当院で使用しているCGMはFreeStyleリブレ、二の腕に付いている白い丸いモノがCGMのセンサーです。
このセンサーに専用アプリをダウンロードしたスマホをかざすと、、ピッと
数字が表示されます。
グルコース値と、その経過がグラフになって表示されます。
CGMは皮下に刺した細いセンサーで間質液のグルコース濃度を連続して測定します。皮下間質液のグルコース値は(ほぼ)血糖値を表します。
朝食後のグルコース値を見比べてみると、
これは11月7日と11月8日の24時間のCGMの結果、縦軸はグルコース値、横軸は時間です。
(下図)
7日の朝食でのグルコース値上昇:1点線内のグラフ
8日の朝食でのグルコース値上昇:1点線内のグラフ
最近、寒いのでにゅうめん(温かいそうめん)ばかり食べています。
1と1、両方とも同量のにゅうめんを食べていますがグラフの形が違います。
1の方が1より食後のグルコース値が30mg/dLほど高くなっています。
この2食で違ったことは、野菜とタンパク質の量です。
1, 1とも, にゅうめん( 乾燥そうめん50g)、卵1個、なめこ、刻みネギ、そばつゆは同じ。
1では、加えてパプリカ1/3とミニトマト3個、納豆1パックでした。
食べる順番
野菜の食物繊維 は腸からの糖の吸収を緩やかすることで食後血糖の 上昇を緩やかにします。
食物繊維の一部は胃で膨らみ, 胃内の食べ物に粘り気を持たせ, 胃内から腸への排出を緩徐にします。
実際に11月7日朝、そうめん茹でている間にパプリカ1/3とミニトマト3個をボリボリ食べてました。
タンパク質と脂質を炭水化物より先に食べるこ とで,GLP-1 という消化管ホルモンが分泌されます。このホルモンは胃運動をゆっくりにすることで, 胃内の食物が腸へ進むのに 通常の倍ほど時間を 延長させます 。すると食後血糖上昇が緩やかになり、また満腹感も持続します。
GLP-1 はインスリンの分泌も促します(インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌されます。血糖値を下げるホルモンです)。
野菜とタンパク質、どちらを先にするかについて。
(特に)肉の前に野菜を食べることで,肉料理に含ま れる脂質の吸収も抑えられ太りにくくなります。
ということで、
野菜 → タンパク質と脂質→ 最後に炭水化物の順番で食べると食後の血糖値の上昇は緩やかになります。
みなさんぜひやってみて下さい。
最近
この間、スーパーに行ったら生のイワシが1匹30円でした!
思わず写真を撮ってしまった、安い,,,
(青森市の某スーパー)
青魚のアブラは、EPA や DHA などの多価不飽和脂肪酸を多く含むので太りにくいです。逆に、肉のアブラは飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸が多いので太りやすいです。
3匹買って、最初の1匹は捌くのに失敗してなめろうになりました、が旨かったです。
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2022年11月15日 15:10
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