2020/06/12
PCRと抗体検査
最近、新型コロナウィルス(以下:COVID-19)抗体検査の問合せを多くいただきます。当院でも今日から開始することにしましたが、まずは【抗体検査】がどういう類の検査なのか知っていただきたいと思います。
抗体検査では、COVID-19に対するIgG抗体、IgM抗体を調べます。
ウィルスに感染すると1週間くらいでIgM抗体が出現し、その後遅れてIgG抗体が続きます。IgG抗体は長期間持続します。
抗体検査は今までにCOVID-19に感染したことがあるかどうかを調べる検査法になります。
(PCR検査はCOVIDー19の遺伝子を検出し、現在感染しているかどうかを調べる検査です)
たとえば風疹ですが、風疹IgG抗体が陽性であれば感染するリスクは減少します。抗体が陰性であれば、感染を予防するためにワクチンを接種し、免疫(抗体)を作ることがすすめられます。
ただ注意が必要です。現時点では、COVID-19抗体が陽性でも「 以前に新型コロナウイルスに感染したことがある」と分かるだけで、感染防御に対してどれくらい意義があるのかはまだわかっていません。抗体陽性でも今後またCOVID-19にかかる可能性もあります。また、検査でCOVID-19の抗体ではなく普通の風邪の抗体を検出してしまい、陽性の結果が出ることもあります。これを偽陽性(ぎようせい)と言います。
当院のイムノクロマト法を用いた抗体検査キットの評価では、発症後2週間後のIgM抗体陽性率は95.8%、IgG抗体陽性率は62.5%と報告されています。
COVID-19抗体検査をご希望の方へ
まずは電話で連絡をいただければと思います。
指先から少量の血液を採取し、結果は約30分でわかります。
保険外の自費診療となります。
自費診療の治療について
糖尿病神経障害(『しめじ』の『し』)では神経が徐々に壊れて様々な症状がでますが、その中でED(erectile dysfunction : 勃起障害)があります。血管の内側の膜から一酸化窒素が作られにくくなったり、副交感神経のはたらきが衰えることが原因と言われています。
EDがあると、心臓の血管が細くなっているという報告があります。
よくEDについて相談していただきますが、時々それが契機に狭心症が見つかることがあります。県病や大学病院でも一定数いらっしゃいました。
治療として、PDE5阻害薬(バイアグラ®︎やレピドラ®︎など)で改善することが多いですが保険適応でないため自費診療となります。当院でも取扱いがあります。
あと、コレステロールの薬や一部の糖尿病薬でもEDを誘発することが知られていますので、薬の調整で改善する方もいます。
糖尿病の合併症症状は多彩なので、一見『糖尿病には関係ないかな?』と思われることも相談していただけると助かります。
(青森市〜夕方, 海沿いランニング)
⦅ かきざき 糖尿病内科クリニック ⦆
〔花粉症や不眠・貧血などの一般内科外来〕
〔専門医による糖尿病外来〕〔甲状腺外来〕
青森市篠田2-20-15
017-757-9080