2020/07/31
こんにちは、管理栄養士の下山です。
青森市は昨日、今日とカラッと晴れました。爽やかなお天気だと1日の気分も明るくなりますね♪
さて、夏といえばたくさんの野菜が旬を迎えます???
旬のものは栄養価も高く、お手頃価格で購入できるのでとても嬉しいですね。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な食品ですが、野菜の色や辛みなどにも秘められた特別な力もあることはみなさんご存知でしょうか?
今回はそんな「野菜の色の栄養素」についてお伝えします。
野菜の「色」に含まれる機能性成分「フィトケミカル」
「色の濃い野菜を食べましょう」という言葉、みなさん一度は耳にしたことがあるかと思います。それはなぜでしょうか?
実は、赤や黄色や緑色など、色鮮やかな野菜に豊富に含まれている色素は、それぞれ特別な働きを担っているからです。
野菜は、5大栄養素の炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルのどれとも異なる「機能性成分」をたくさん含んでおり、この機能性成分のことをフィトケミカル(ファイトケミカル)といいます。
フィトケミカルとは、野菜や果物にごく微量に含まれる色素・辛味・香りの成分で、強い抗酸化作用があることから、近年注目されています。
抗酸化力
私たちが日常生活を行うと、体内で活性酸素という物質が発生します。活性酸素には強い攻撃性があり、それを利用して、外部からのウイルスや細菌を撃退しています。
一方で、喫煙、飲酒、ストレス、紫外線などが原因となり活性酸素が過剰に増えることで自分の細胞も攻撃してしまいます(酸化)。これによって血管の老化である動脈硬化などを始め、多くの病気を引き起こすことに繋がります。
この過剰な「酸化」を抑制する作用を抗酸化力といいます。
フィトケミカルの強い抗酸化作用は、病気予防や老化予防の効果も期待できます。
「7つの彩り」に含まれるフィトケミカル
野菜に含まれる色素は大きく7色に分けられます。
今回は代表的なものをピックアップしてみました。
赤(リコピン):トマト
橙(βカロテン):にんじん、かぼちゃ
黄(フラボノイド):玉ねぎ
緑(クロロフィル):ブロッコリー、ほうれんそう、オクラ
紫(アントシアニン):なす、紫キャベツ
黒(クロロゲン酸):ゴボウ、ジャガイモ
白(硫化アリル):にんにく、ねぎ
※フィトケミカルは数万種存在しているとも言われており、掲載してある成分はほんの一部です。
色ごとに成分も異なりますから、1つに偏るのではなく色々な食品を組み合わせて摂取するのが理想です。
トマトやオクラ、ナスなどは今が旬の食材ですからぜひ取り入れましょう?♪
まとめ
今回は野菜に含まれる栄養素「フィトケミカル」の抗酸化作用についてお話しました。
色鮮やかな野菜が食卓に揃うと、お料理の見た目もパッと華やかになり目で見ても楽しめます?
毎日続けるために、まずはできる範囲で毎食時に7色のうち1色でも入るように心がけましょう。
ミニトマトやブロッコリーなど手軽に食べられる野菜をストックしておくのも良いですね☆
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〔一般の内科外来も行っています〕
〔糖尿病専門医による糖尿病外来〕〔甲状腺外来〕
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