2020/08/17
みなさんこんにちは、管理栄養士の下山です。
お盆はどのように過ごされましたか?
お盆が終わると季節は徐々に秋へと向かいますが、まだまだ暑い日は続きそうです。
今回の内容は暑い時期にとるとさっぱりするお酢についてです。
お酢の健康効果
お酢の健康効果については数年前からテレビや雑誌、インターネットなどさまざまな場面で取り上げられています。
すでにご存知の方も多く、普段の食事に取り入れられているのではないでしょうか。
お酢に期待できる健康効果は食後血糖値の上昇抑制、体脂肪・内臓脂肪の減少、血圧低下作用、疲労回復などであると言われており、積極的に取り入れたい食品の一つです。
いずれも効果を得るためには1日あたり15mL(大さじ1杯)程度を継続して摂取する必要があります。
甘くておいしい「お酢ドリンク」に要注意!
先にお伝えしたようにいくつもの健康効果をもつお酢ですが、最近では調味料として使用するだけではなく飲む方も多くなっています。
お酢に果汁やはちみつなどをブレンドして飲みやすくした「お酢ドリンク」や「ビネガードリンク 」は現在たくさんの商品が販売されており、味もりんごやブルーベリー、ヨーグルトなどさまざまあり迷ってしまうほどです。
↑写真は自宅のスーパーで見つけたお酢ドリンクの一部です。まだまだたくさんの商品がありました。
「身体に良さそう」「味が好きだから」といった理由のほか、今のような暑い時期は「さっぱりするから」という理由で飲用されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、糖尿病の方や血糖値が高めの方には一点注意していただきたい点があります。
それは「お酢ドリンクは多くの商品に糖質が添加されている」ということ です。
普段お酢ドリンク を飲用されている方はご家庭にある商品の原材料名の欄を一度確認してみてください。
「果汁」「果糖ぶどう糖液糖」「砂糖」「はちみつ」の文字はありませんか?
これらは血糖値を上昇させる栄養素である糖質にあたります。
つまりこれらが含まれているものを飲むことはお酢と一緒に糖質も摂取していることになり、むしろ血糖値は上昇してしまいます。
糖尿病の方、血糖値が高めの方はこのような糖質が添加されたお酢ドリンクはできるだけ控えていただいたほうが良いでしょう。
しかし「糖質が含まれているのはわかるけど、今まで習慣的に飲んでいたから全く飲めないのは悲しい…」という方。
ミツカンさんの商品で0kcalタイプ※もありますので、まずはこちらに置き換えていただくのもおすすめですよ。
ブルーベリー味とりんご味の2種類が販売されています。
※100mLあたりのエネルギー量が5kcal未満であれば0kcalと表記できます
お酢料理をたべよう
以上のことから血糖コントロールを目的としてお酢を摂取する場合は、糖質を多く含むお酢ドリンクを飲用するよりも普段の食事に調味料として取り入れていただくことをおすすめします。
特に野菜の酢の物やもずく酢やめかぶ酢など野菜や海藻を使用したお酢料理を食事に一品追加していただくと、お酢+水溶性食物繊維によるダブルの血糖上昇抑制効果が期待できますよ。
また、「お酢を使った料理って酢の物意外にどんなものがあるの?」と献立に困ったら一度ミツカンさんの公式ホームページをご覧いただくことをおすすめします。
たくさんのお酢料理のレシピが公開されており、とても参考になりますよ♪きっと作ってみたい一品が見つかるはずです。
まとめ
・お酢は食後血糖値の上昇抑制などさまざまな健康効果が期待できる
・糖質が添加されたお酢ドリンクには要注意
いかがだったでしょうか?
「身体に良いものを、という気持ちで飲んでいたお酢から気づかないうちに余分な糖質まで摂取していた」ということにならないよう、商品を購入する際には商品の裏側に記載されている原材料や栄養成分表示をしっかりと確認するようにしましょう。
⦅ かきざき 糖尿病内科クリニック ⦆
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