8月18日 足すより引くこと

 

おはようございます。

 

2021年8月18日(水)青森市は20℃、あいにくの雨模様です。

 

今日は「足す、より、引く」の話です。

 

以下、診察室でよくあるやりとりです。

 

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医師   

『〇〇さん、今月はHbA1cが1%上がりましたね。糖尿病が少し悪くなっています。最近生活はどうですか?』

 

患者さん 

『お盆で頂いたお菓子が大量にあるからついつい食べちゃうねぇ。でも体に気をつかって野菜ジュースは飲んでますよ』

 

医師   

『お菓子は食べてもいいけど週2回までにしてください。野菜はジュースは角砂糖が2-3個分の糖が入っているので血糖値が上がりますよ。野菜そのもので摂取した方がいいですよ。』

 

患者さん 

『あら〜そうなのね。野菜ジュースは体にいいと思って毎日飲んでいたわ〜。○△茶はどうですか?広告で血糖値が下がる!って書いていたのよ〜』

 

医師

(思考)(血糖値はどれくらい下がるんだろう?費用対効果はどうだろう?)

 

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糖尿病治療の基本は食事と運動です。

 

食事は、何か(健康食品など)を足すよりも何かを引く(やめた)方が血糖値はよくなるケースが多いです。

のど飴をやめたらHbA1cが1%下がった!とか、スナック菓子や菓子パンをやめたらインスリンから飲み薬にすることができた!などなど。

 

逆に食事習慣の改善がないとクスリばかり増えていきます。

 

大切な事は、医療者が患者さんの食事摂取状況をきちんと把握して適切なアドバイスをすることです。

 

患者さんが良かれと思って習慣にしていたことが、実は糖尿病を悪くしてしまっているかもしれません。

 

医療者が、患者さんに好きなもの(甘味や外食など)を完全に中止するよう指示する事はあまりありません(腎障害や肝障害、心臓が悪い人などでは完全に中止を指示する場合もあります)。

 

うまく付き合う方法を医療スタッフと探していけたらいいと思います。何でも遠慮せず聞いてください。

 

おわり。

 

(十和田湖から見た十和田神社)

 

2021年8月18日 9:20

⦅ かきざき 糖尿病内科クリニック ⦆ 

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