2023/07/20
みなさんこんにちは 管理栄養士の下山です。
暑い日が続いていますが、みなさんお元気ですか?私はすでに夏バテ気味です・・・。
熱中症が怖いこの時期、対策として重要なのはやはり”水分補給”です。しかし”飲み物ならなんでもいい”わけではなく、適したものとそうでないものがあります。
今回は夏本番を乗りきるための”水分補給のポイント”についてお伝えします。
体の水分(体液)について
私たちの身体の約6割は水分(体液)でできています。
通常身体の水分は体外から体内に入る水分(IN)と体外へ出ていく水分(OUT)があり、出入りが一定になるよう調整されています。
しかし食事・飲水量の低下による「水分摂取量の減少」や、発汗・下痢・嘔吐などによる「水分喪失量の増加」が原因で体内の水分バランスが崩れて水や電解質が不足した状態を「脱水症」といいます。
脱水症の特徴として立ちくらみ、だるさ、頭痛、吐き気など以下の症状があります。
水分のとり方
1日に必要な水分量は成人で約2500mlで、このうち飲料から摂取する目安は1000〜1200mlです。
「喉が渇いた」と感じる時点ですでに脱水は始まっています。
高齢の方の場合、喉が渇いたという感覚が鈍化することから水分摂取が遅れたり、トイレに立つのが億劫だという理由から水分摂取を避けている場合もあります。
ご家族や身近に高齢の方がおられる場合はそのようなことを踏まえて、後にお伝えする水分補給に適した飲料でこまめな水分摂取を促していただきたいと思います。タイミングを決めて水分摂取するのも有効です。
水分補給に適した飲料/注意点
”水分補給は飲み物ならなんでもいいの?” 実はそうではありません。飲料にも水分補給に適したもの、そうでないものがあります。
水分補給に適さないもの それは“利尿作用がある飲料(カフェインが多い)”と”糖質を多く含む飲料”です。
おすすめの飲料
水、麦茶、ルイボスティー
水のほか、これらのお茶はノンカフェインのため水分補給におすすめです。
適さない飲料
緑茶・コーヒー・紅茶
これらはカフェインが多く利尿作用があるため、水分補給には適しません。1日2〜3杯 嗜好品として楽しむのが良いでしょう。
スポーツドリンク・ジュース
糖質含有量が高く、高血糖に繋がります。これらに含まれる”砂糖”や”果糖ブドウ糖液糖”は中性脂肪に変わりやすく肥満の原因にもなります。糖尿病や肥満傾向の方は極力控え、そうでない方も嗜好品としてたまに楽しむくらいが良いでしょう。
水分と一緒に塩分の補給も必要だからスポーツドリンクのほうがいいのでは?と心配される方もいますが、いつも通り食事が取れている場合は食事から十分な量の塩分も摂取できているので問題ありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。「脱水気味かも?」と思ったら
・1日に必要な水分量を摂取できているか
・水分補給に適した飲料を摂取しているか
まずはこの2点を振り返りましょう。
私もマイボトルに麦茶やルイボスティーを日替わりで入れて持参してしっかり水分補給するようにしています?
これからが夏本番。水分補給のポイントを押さえて熱中症予防をしっかり行い、夏を元気に楽しく乗り切りましょう♪
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2023年7月20日 14:10
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(先週の三沢)