2020/07/13
みなさんこんにちは、管理栄養士の下山です。
最近暑い日が続いていますが、この時期は冷たくてさっぱりするアイスが食べたくなりますね。
「お仕事終わりに」「お風呂上がりにテレビを見ながらご家族と」などなど…食べる機会が多くなるのではないでしょうか?
そこで今回は血糖値や体重を上手にコントロールしながらアイスを楽しむ方法をお伝えします。
アイスの種類
アイスといってもミルク系の濃厚なもの、フルーツ系のあっさりしたもの、味わいや食感もさまざまです。
そんなアイスには規格があり、含まれる乳成分の量(乳固形分・乳脂肪分)※の量によって以下の種類に分けられます。
※乳固形分…乳製品のうち水分をのぞいた成分 乳脂肪分…乳固形分に含まれる脂肪
アイスクリーム |
アイスミルク |
ラクトアイス |
氷菓 |
|
乳固形分 |
15.0%以上 |
10.0%以上 |
3.0%以上 |
– |
乳脂肪分 |
8.0%以上 |
3.0%以上 |
– |
– |
これらの中で最も乳脂肪分を多く含んでいるのはアイスクリームですからそのぶんエネルギーは高めになります。
また乳脂肪分がアイスクリームよりも少ないアイスミルクやラクトアイスの中には植物油脂を添加して作られているものもあるため、一概にアイスクリームよりアイスミルクやラクトアイスの方が低エネルギーとはいえません。
パッケージの原材料や栄養成分表示を確認することが大切です。
アイスのエネルギーや糖質ってどのくらい?
普段何気なく食べているアイス、いったいどのくらいのエネルギーや糖分を含んでいるかご存知ですか?
今回は、私自身がスーパーやコンビニでよく見かけるアイスをピックアップしてエネルギーと炭水化物の量を比較してみました!
イメージがつきやすいように炭水化物の量は角砂糖に換算するとどのくらいの量に相当するかも記載してみました?
※角砂糖は1個3.7gで計算しました
・あずきバー
1本あたり110kcal、炭水化物24.8g(角砂糖7個分)
・ガリガリ君(ソーダ味)
1本あたり 64kcal、炭水化物16.9g(角砂糖5個分)
・スーパーカップ(バニラ)
1個あたり374kcal、炭水化物35.3g(角砂糖10個分)
・ジャイアントコーン(チョコナッツ)
1本あたり280kcal、炭水化物27.1g(角砂糖7個分)
・ピノ(6個入)
1パックあたり186kcal、炭水化物17.4g(角砂糖5個分)
・チョコモナカジャンボ
1個あたり303kcal、炭水化物34.1g(角砂糖9個分)
・パルム
1本あたり237kcal、炭水化物21.4g(角砂糖6個分)
・雪見だいふく(2個入)
1パックあたり164kcal、炭水化物26.4g(角砂糖7個分)
いかがでしょうか?この中にみなさんがお好きなアイスはありましたか?
低エネルギーのイメージが強いものでも、角砂糖約5個分に相当する糖分が含まれていました!
氷菓=低エネルギーだから大丈夫…という認識で毎日食べてしまっては高血糖につながりますからで要注意です。
選び方・食べ方のコツは?
アイスを食べる頻度が週1〜2回程度の方であればエネルギーや糖分の取りすぎを心配する必要はありませんが、食べる頻度が多い方、アイス以外にもお菓子などそのほかの部分から糖分をとっている方は要注意です。
アイスが大好き!どうしても食べてしまう…という方、まずは以下の点を意識することで今よりも摂取エネルギーや糖質を減らすことができるかもしれません。
1. エネルギーが低いものを購入する
商品のパッケージに記載されている栄養成分表示を確認し、200kcal以下を目安にしましょう。
エネルギーが高いものは誰かとシェアして食べるのもいいですね。
エネルギーが気になるけどミルク系が食べたい!という方にはグリコさんのSUNAOという糖質調整アイスがおすすめです。
ソフトクリームは120kcal、バニラやストロベリーなどのカップアイスは80kcalでいずれも糖質も10g以下と一般的なアイスの半分ほどですよ♪
- 規格が小さめタイプor小包装のものを購入する
食べ過ぎ予防のため、同じ製品でも小さめサイズのものや個包装になっている製品を選ぶのが効果的です。
- フルーツをアイス代わりに!冷凍フルーツ☆
コンビニなどで売られている冷凍フルーツもおすすめです!1袋100kcal以下と低エネルギーでビタミン補給もできる優れものです。
パイナップル、マンゴー、いちご、ぶどうなど種類も豊富なので気分に合わせて選ぶのも楽しいですね??
お子さんやお孫さんと一緒に食べるおやつにもおすすめですよ
写真は私が自分用にコンビニで購入した冷凍フルーツたちです?
1袋200円くらいで一般的なアイスよりは少しお高めですが意外とボリュームもあり、個人的にはアイスより食べた後の満足感がありました♪
アイスを食べたら血糖値が上がるから…ダイエット中だから…と我慢のしすぎはストレスをためてしまい、暴飲暴食につながりかねません。
食べる頻度や1回量、内容を調整して摂取エネルギーや糖質を上手にコントロールすることでアイスだって楽しんで食べられます。
アイスが食べたくなったとき、本日のブログの内容を参考にしていただければ幸いです☆
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